オタフクR&Dセンター
広島市中区商工センターの新社屋オタフクR&Dセンターです。
竣工式での写真ですが、この時点ではまだサインが入っていません。
竣工式後、現オタフクホールディングス佐々木茂樹社長より、「田坂さんの都合のいい時でいいですから
このあたりにサインを入れてください。断りとかいりませんから・・」と申し出を受けました。
それで、その週の日曜日に妻を連れ、誰もいない社屋へ・・・
何故かサインが大きくなり、油性ペンキですので、やり直しもできず「まずいかな?」と
思いつつ逃げるようにその場をあとにしました。
後日すぐに社長さんから「画龍点睛です。ありがとうございました。」と連絡があり、ホットしたものです。
オタフク本社が左側に見えます。この社屋は新製品の研究と開発促進を目的とした建物だそうです。
以来、凄い勢いで新製品がこの社屋から世に店頭に並ぶようになりました。
壁面デザインはウォールドローイングの現代美術として考え制作しました。
作品に合わせ道路から30メートルのアプローチを曲線に変えたり、床タイルの色を指定したり、
建物の柱の色を全体のバランスを考慮しつつ色を変えたりの建築とアートのコラボレーション
となりました。
もう2年の月日が経ちましたが、先日出雲へ訪れるとき道を間違えて何故かここにたどり着きました。
2年ぶりに見る社屋に嬉しい想いでした。
個人的にアート冥利につきる作品です。
広島市に生まれ、小学校低学年から友達のお母さんのお好み焼きになじみ、今だに大好きな
お好み焼きです。
そのオタフクソース社の仕事が出来たのは光栄で感謝であります。
社長にも会長さんにも大変に喜ばれとても素晴らしい体験と仕事をさせていただきました。