水彩画の地塗り
実はこの絵地元の郵便局お買い上げでカウンター内メインの壁にかかっています。
いつも郵便局に行く度に存在を確認します。
そして、「今日も元気そうだなぁー 感謝!」と心なかでつぶやいてます。
折角なので ・・・ 何が折角じゃ!というご意見もあると思いますが、「水彩の技法編」であります。
本日は「水彩の地塗り」であります。
水彩の地塗りってあまり聞かないと思います。
油絵ですと、よく使う言葉です。
表現によるのですが、写実などのオーソドックスなスタイルの場合
イエローオーカーという黄土色を下塗りとして使います。
レオナルド・ダ・ビンチ大先生とかは典型的な黄土色の地塗り典型です。
水彩の場合、僕はその色の代わりに ガンボジ という特殊?というかあまり人が使わない色を使います。
相当にキツイというかクセのある黄色です。クセのある奴はクセのある色を使います。
どの絵具メーカーにもある色ですが、レンブラント という絵具メーカーのガンボジはか~なり
強い、マジか!というくらいの黄色です。奇異色といってもいいくらい・・
ベネチアの絵はご覧の通りそのガンボジを下塗りとして仕様しまくっています。
夕焼けの光の照り返しの輝きを表現したかったためです。
何故ガンボジなのか?とよくレッスンの方々によく聞かれます。
答えはいつも同じ、変わりません。
ガンボジを下塗りに使うことで、色に厚みが出て味のある色になること。
料理の仕込み材料といってもいいし、出来のイイ魔法のコンソメスープです。
また、目に見えるものは全て太陽の光によって見えるので、その光を表現することでガンボジ
が最適だということ。これは物理学になってきます。(そうでもないか!)
ガンボジという色は山の緑や赤い花など全てに使用します。
朝焼けや夕焼け空などには最適以上の効果を発揮します。
その方が同じ黄色ににも幅が出ます。青や紫、緑、赤など同じことです。 水彩画の地塗りの話でした。
ちなみに使用した色は、ガンボジ・バーントアンバー・バイオレット・エメラルドグリーン・バジターブルー・ペールイエ
ロー・カドニウムイエローです。
水彩紙は勿論、アカレル・アルシュ水彩紙。 水彩絵具はシュミンケ ホラダム水彩絵具、ウィンザー・ニュートン水彩
絵具、レンブラント水彩絵具の3種でした。