Eva Hesse
日本では99.9%の人は知らないと思います。
アメリカはもとより世界中でミニマルアート・コンセプチュアルアートに影響を与えました。
ドイツ生まれでニューヨークで活動。 1936~1970、34才の若さで亡くなりました。
実は僕もエバについて詳しくは知りませんでした。
画集で見たくらいで興味もそんなになかったのです。
何故なら、僕は画集でののみの判断をしていました。
画集やパソコンの画像の致命的なところでそれは仕方ないのですが、
アート作品は本物・現物を見なければ何も分からない、判断の仕様がありません。
そのことに、まさにソノころその事実に気がついてはいませんでした。
ともあれ。エバはコネチカット州ニューヘブンのイエール大学を出た関係からか大学に
併設されている素晴らしいギャラリーで大きな回顧展がありました。
イエールをでたアーチストの友人が3人いたのですが、その一人からのお知らせで
「凄くいいよー! 行って見れば~!」と・・・
半信半疑ながらも、まぁ行ってみるか~」とドライブがてらデートがてら?
イエールも散策しつつもいいかも~♪ と車をとばしたのです。
しかし、しかしです。行って見てその作品一つ一つの凄さに衝撃!
画集では伝わらないアートの力に圧倒されました。
結局、友人女性アーチストたちをその都度変え、3回行きました。
まぁ、一人よりもみんなに見てもらたかった訳です。
ところで、エバをとても応援していたのはなんとSol Lewitt。作品がお互い共通するところが
あったのでソルはエバのとてもいい理解者でもありました。
しかし、34才とこれから、というときに他界するとは!です。病名は脳腫瘍ですが、
これはエバが好んで作品に使用したレジンの揮発成分の吸引のためだろうと僕は
今だに思っています。
エバの制作風景写真を見ると、どれもしっかりしたマスクの着用がありません。
レジンにはガンを誘発する成分があるので、マスクは必至です。
あの時代のことですから、そういう懸念がなかったからだと思いますが ・・・
僕もNYに行く前にレジンを使った作品を制作しましたが、その刺激臭を吸ったとき、
これはヤバイだろう!と思った経験があります。
エバ・ヘッセからレジンの話になりましたが、彼女もまた凄いアーチストです。
アートはいいです。ありがとうございます。