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もうひとつのブログタイトル変更についてなど

昨年パリから帰国後、故あってもうひとつのブログのタイトルを変更しました。 以来、水彩を描いてません。 師範代・紹介してくださった方には大変申し訳なくも上田宗箇流の茶道もやめました。 しかし、水彩をやっているプロセスは僕なりに「無」の状態になれるのでやはり自分の心や感情の コントロールにはとても具合がいいので再開しようと思っています。 僕なりの「無」は何かというと、無だから何もないわけでなく一杯詰まっているというか 一体感のここちよさ・豊かさ・穏やかさ・透明感のようなものです。 ですから、余計な心・感情が「無」の状態です。 マルセル・ディシャンという現代美術の世界を築き、今なお謎多きアーチストは、絵画というものは 網膜の刺激のみでつまらん!と絵画を破棄しました。これは中々簡単に説明できることではないし、 僕にもよくわからない部分ですので、これ以上は書けません。 ただ、ディシャンにとっての「無」は得意のチェスだ!と僕は個人的に捉えています。 また、ソル・ルイットというミニマルアートの巨匠も今までの絵画作品を破棄して彼独自の素晴らしい作品 を無限に表出し、そして進化させていました。 ニューヨークではソル専属のプロジェクトマネージャとして彼の作品を平面・立体・インスターレーション などを制作するチャンスに恵まれていました。 あまりに素晴らしいアーチストなので自分の作品をやる気がしなくなり、それでもイイやと思ったものです。

これ、ヤバイです。 ともあれ、ソルにとっての「無」のスイッチはオペラだ!とこれも個人的に確信しています。 コネチカットのソルの自宅に行ったときスタジオを含めどの部屋にもスピーカーがあり、

そう確信したのです。 彼は大好きなオペラを聴くことで「無」になり心・感情のコントロールをし一体になり、繋がり、

そしてインスピレーションを受けているのだと! 本当のところは誰にもわかりませんが、ただ言えることは皆誰も何かに繫がる独自のスイッチを

持っているのでは?と思っています。簡単に言えば夢中になれるもの。 それを本人が意識するしないにかかわらず、「無」になってインスピレーションに繋がっている

人は幸せです。 幸せな心を持っている人は当然幸せです。 そういえば、ソルはいつもニコニコしていて幸せそうでした。この人悩みあるのかな?と思ったものです。 ミニマルアートというととても難解な難しいアートのように思われがちですが、彼の口から訳のわからない 理解不能な言葉は出てきたことがありません。 それに威張らない、優しいニコニコした普通のおじさんでした。

そんなソルから出てくる作品の素晴らしさにいつも大きなギャップを感じていたものです。

素晴らしい作家・アーチストはNYでの経験上威張ったりしません。人間的にも素晴らしい人です。

話がかなりズレましたが、パリのポンピドーセンターで丁度マルセル・ディシャンの大回顧展があり、 改めて絵を捨てないと次が出ない!と感じたわけです。 そう、ソルのことも同時に思い出しつつ ・・・

ちなみに、このマルセル・ディシャン大回顧展はディシャンのファンのフランス人Danさんもこんな内容の

充実したディシャン展は僕も始めてだ!と興奮していました。

ディシャンの作品はフィラデルフィア美術館が数多く所有しているのですが、他グッゲンハイム美術館等や

コレクターから世界中からの協力でなりたった回顧展でした。

ディシャンの年代別関連作品の質の高さも素晴らしいのです。

よく集めて、まとめてる!と色んな意味で唖然 (◎_◎;)

ポンピドーセンターの底力、情熱のなせる仕事でそのことにも驚きでした。

ともあれ、僕の場合はというと絵であるわけで、心・感情の調整には具合がいいのでやはり再開するか! と実に緩く考えている次第です。 先日、3人の方々の個人レッスンをしました。 3人ですからグループレッスンです。 この日は皆さんお一人お一人に口で説明出来ない絵の内容でしたので、僕が描きながら説明する 時間が多々ありました。 3ヵ月以上描いていなかったので、「久しぶりだなー!」とついつい連発してしまいました。

ということで、ちょいと描いてみます (*^。^*) ところで、写真の作品は今や飛ぶ鳥を落とす勢いで世界の Takashi Murakami さんの作品です。 パリのペロタンギャラリーで見つけました。一般には解放されない世界のセレブコレクター専用の ギャラリーで何故か運よく潜入できました。 この作品はコレクターが持ってたけど、もういいから売ってくれよーということで預かっているとの ことで、値段を聞くと1億5000万! このギャラリーにとっては安いほうだとか ・・・ 村上さんというと、爆発的にブレークする直前のころ東京の武蔵野線で車内に僕一人で座って いたら、丁度真向いに座り30分間の遭遇でした。 僕はNYから帰国し数年経ったころでシルクスクリーンの腕もまだまだいけるので 手伝いましょうか?と話しかけるか!と思ったもののやっぱイイやで無言の30分間の二人きりの電車内。

いくつもの駅を通過したのですが、誰も乗車せず不思議な空間でした。 いまやガゴシアンギャラリーのお抱えアーチストで世界的大活躍ですが、ペロタンギャラリーでも

作品がありつい写真を撮りました。 ついと言いつ、このギャラリー内の作品はすべてカメラに収めました。 何せ素晴らしすぎる作品ばかりでしたから ・・・ こうしてパリ2日目で「俺は何をしてるんだ!」というハードパンチをお見舞い!ガーン!!

しかし、今日は沢山書きました。話がそれるそれる (^_^;)

もうひとつのブログタイトル変更のタイトルでした。

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